Project Story溶接統合管理システム

革新的な溶接システムを
世界へ、次世代へ。

溶接という技術分野において、その長い歴史の中でも大きな転換点となるシステムが誕生した。これまで、人の経験と勘でしか行うことができなかった品質検査を、システムが自動で判別し、異常があれば即座に作業者に知らせるというものだ。そのインパクトは大きく、グローバル規模での展開が期待されている。

Mission

溶接の品質管理は、加工済みの製品の中からサンプルを抜き取り、ハンマーで叩くことで剥離や異音がないかを確認し行われる。いわゆる破壊検査に近い手法であり、人の労力がかかるうえ、破棄されるサンプルも、コストや資源のムダなどの課題を抱えている。そして何よりも、全数検査でなく、検査する人のスキルに依存するため、品質が均一にならないことが問題だった。

Solution

ナ・デックスの開発した溶接統合管理システムは、加工時の電流・電圧・抵抗などのデータを測定し、その波形が一定の範囲内におさまっていれば「良品」と判定するシステムだ。加工しながらリアルタイムに測定するため、数ある製品の中のサンプルだけでなく、1台当たり約5000点もある溶接箇所のすべてを監視することが可能となる。理論的には「検査が不要になる」のだが、実際はそう簡単なことではない。車のボディやドアなど、パーツが変われば材質や板厚、枚数も変わる。様々な条件によって変化する波形が、どの範囲内であれば「良品」と保証されるのか。その基準づくりは始まったばかりだ。
しかし、ITソリューション部のS.N.氏は、「いずれは、このシステムだけで品質管理が完結する世界を目指したい」と語る。膨大なデータを蓄積していけば、機械学習やAIを活用することで、飛躍的に精度を高めることができる。実際にデータを取得し保証の基準づくりを行うのは、自動車メーカーやサプライヤーであるため、S.N.氏は「お客様が活用したい様々なデータが取れるよう、システムを進化させていく」という。

Value

一方、営業のK.K.氏には、ある複数のお客様から「全世界の工場への導入を検討したい」という声が届いている。既に海外のある工場ではすべての溶接機に取り付けており、その性能を高く評価されたためだ。今後、同システムが世界中に導入され、多くのデータが集められた後には、さらなる革新的なシステムが誕生するだろう。

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